お勤めの皆さんであれば送別会に出席されたことがあるのではないでしょうか。
転勤や移動、または定年退職、寿退社などで職場を離れる方を送るために惜別の意味をこめて開催されます。
そこで場合によってはあなたが締めの挨拶をお願いされる場面もあるかもしれません。
事前にお願いされている場合は事前に締めの挨拶の流れを頭に入れておきましょう。
一般的な手締めの方法と挨拶についてまとめてみましたのでご覧下さい。
手締め指名をうけたら!手締めの種類とかけ声(
パーティの終わりに全員で手拍子をしている風景をよく見かけます。
これは「手締め」の習慣で、会の主催者が参加してくれた方々に会が無事終了したことを感謝していることを表すものです。
地域によって拍の打ち方が異なるのですが、ここでは一般的な「一本締め」「三本締め」「一丁締め」について、その使い分けとともにみていきましょう。
まず「一本締め」は
「お手を拝借、イヨーオ」タタタン タタタン タタタン タン
「ありがとうございました」(拍手)
と3拍+3拍+3拍+1拍打ちます。
最後の1拍を加えることで、九拍に一加えて「丸」という漢字になり、丸く収まったイメージさせるためという説もあります。
「三本締め」は、一本締めを3回繰り返します。この際に、掛け声などでテンポよく促します。
「それではお手を拝借、イヨーオ」タタタン タタタン タタタン タン
「イヨ!」タタタン タタタン タタタン タン
「もいっちょ!」タタタン タタタン タタタン タン
「ありがとうございました」(拍手)
のように、リズミカルにするとよいでしょう。
この掛け声も、単なる調子を取るということに加えて「イヨーオ」「祝おう」が転じたものだとされています。
「せーの」や「さんハイ」とは言わないようにしましょう。
「一丁締め」は、1拍打つだけです。短気な江戸っ子が前の拍を端折ってしまったといわれており、実際の流れとしては
「お手を拝借、イヨーオ」タン
「ありがとうございました」(拍手なしで散会)
となります。
オフィシャルの度合いが強い順では、三本締め>一本締め>一丁締めとなっています。
送別会の規模が大きければ、三本締めが良いのではないでしょうか。
ただ最近では少し簡略化した形で一本締めを行う場合も多いですね。
どの形を採用するかは地域性も関係してくる場合もあるので、不慣れな土地の場合にはよく知る人に聞いてみましょう。
手締め指名をうけたら!おすすめ挨拶例文(送別会編)
送別会の最後に手締めを行う場合、手締めをする人は一言挨拶を入れましょう。
この部分の挨拶はあまり長くてもよくありませんが、送り出す人への気持ちを込めてきちんと挨拶をしましょう。
挨拶の冒頭は、
ご指名に預かりました、〇〇です。
ご指名を頂きました、〇〇です。
僭越ながら締めの挨拶をさせていただきます。
僭越ながら締めの音頭をとらせていただきます。
僭越ながら締めの言葉とさせていただきます。
例えば別の部署への異動、転職の場合には、
「〇〇さんご栄転おめでとうございます」
「新天地に行かれましても、〇〇さんのますますのご活躍をお祈りしております。今後もなにかご縁がありましたらよろしくお願いします」
「〇〇さんの今後一層のご活躍を期待するとともに、これからも我が社の発展の為にお互い頑張りましょう」
など、明るく見送り、何かあればその際にはよろしく、といった形がいいでしょう。
定年退職される方には、
「本日で勇退される〇〇さん、長い間本当にお世話になりありがとうございました」
「長い間に色々あったことと思いますが、〇〇さんにご指導いただいたことをしっかりと引き継いでいければと思います」
「〇〇さんにお世話になり、ご指導頂いたことは私をふくめ社員一同大変感謝しております」
とその方の功績と感謝、簡単なエピソードとともにねぎらいの言葉がよいでしょう。
手締めの前に
皆さんご起立お願いします。
最後に、
・それでは〇〇さんの今後ますますのご活躍とご列席の皆様のご健勝をお祈りして、~
・本日お集まりの皆様のご健康と、我が社のますますの発展を祈念いたしまして、~
・ それでは〇〇さんの末永い幸せを祈念しまして、そして〇〇さんとここにお集まりの皆様のまるますのご健勝を記念しまして、〇〇締めを行いますのでご唱和下さい。
お手を拝借、イヨーオ
といった感じでしょうか。
最後の締めとなりますのでスピーチは堂々と景気良く行きましょうね!
まとめ
いかがだったでしょうか。
もし最後の挨拶を任された時は気持ちよく送別会が終われるように心がけましょう。
その中でも送る相手に少しでもあなたなりの感謝の気持ちが伝えられれば良い最後の挨拶になると思いますよ。
素敵な送別会の締めが出来るといいですね!