アニサキスとは?幼虫がよくいる魚は?よく噛むと予防になるの?

みなさん「アニサキス」ってご存知でしょうか?

最近ではタレントの方がアニサキス中毒になり話題になりましたね。

アニサキスとは寄生虫で生魚などに付着しており、

誤って食べてしまうと激しい腹痛が!

そんな事にならないようにどんな魚にアニサキスは寄生しているのか?

よく噛んで食べれば予防になるのかについてまとめてみましたので御覧ください。

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アニサキスとは?

お笑いタレントの渡辺直美さんや庄司智春さんなどがかかったことにより話題になっているアニサキスとは主に魚介類に寄生している寄生虫の一種です。

その中でも食中毒を引き起こすのはその幼虫の方でアニサキス幼虫とも呼ばれています。

アニサキス幼虫は幅が0.5~1mm程度で長さは2~3cmほどある白い糸くずのような形をした幼虫です。

肉眼でも確認することができます。

アニサキスの画像はこちら

このアニサキス幼虫が寄生している魚介類もしくは生に近い状態でたとえ1匹だけだとしても一緒に食べてしまうことで数時間後にみぞおちの激しい痛みを引き起こします。

他にも吐き気の症状もある場合もあります。

主に2~8時間以内に発症するとされているのが「胃アニサキス症」で数日経ってこの症状が現れたらアニサキス幼虫が腸までたどり着いたということになり「腸アニサキス症」となります。

どちらも症状はほぼ同じで、胃だと上腹部の痛みで、腸だと下腹部の痛みです。

アニサキス症は救急車を呼ぶほどの痛みではありますが死亡例は現在のところ報告されていません。

(腸閉塞や穿孔などを併発してしまうと重篤になる場合もあります)国内では年間で7,150件ほど発生件数が確認されています。

特に日本人は魚介類を生食する習慣がありますので他国に比べて発生件数が多いとされています。

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アニサキスがよくいる魚とは(寄生している魚)?

アニサキスはクジラに代表される海洋哺乳類のお腹の中で成虫になり産卵し、クジラのフンとともに海水中に排出され様々な過程により、

我々に近い魚介類だとサバやイワシ、サケ、カツオ、イカ、サンマ、アジ、ホッケ、タラなどの160種類以上もの魚介類に寄生しているとされています。

※その中でも特にアニサキスが寄生している確率が高いのが、

サバ・タラ・スルメイカ・天然のサケ などが挙げられます。

※アニサキスがたまにいるのが、

アジ・ヒラメ・イワシ・サンマ などです。

これらの魚の内臓に寄生していることが多いですので内臓を食べるとアニサキス幼虫に感染する確率が高くなります。

通常アニサキスは内臓に寄生していますが、魚を放置していて死ぬことにより内臓から徐々に筋肉の方へと移っていきます。

ですので捌かずに放置していた魚は刺身にしても感染する確率が高いということになります。

サケなどの魚は内臓より筋肉に寄生していることが多く、イカ類の場合は膜の部分(刺身にして食べる部位)に寄生しています。

ちなみに、養殖魚や牡蠣やホタテなどの貝類や川の上流の魚には生息していないとされています。

しかし、それぞれ別の寄生虫が寄生している可能性はありますので注意してください。

アニサキスは魚をよく噛んで食べることで予防または防げるのか?

アニサキスは魚をよく噛んで食べると予防出来るとされていますが、アニサキスは強靭な体をしていますので噛んでも噛みきれないとされています。

もし噛みきれた場合は死滅するとされているので全く効果がない予防法ではないとは思います。

アニサキスは目に見えるとは言え小さいですので噛むこと自体が難しいと言えますのでよく噛めば大丈夫だとだけ思っていると寄生する恐れがありますので注意が必要となります。

アニサキスの一番の予防法は生食するのを避けるということです。

とはいえ、刺身で食べたい気持ちもわかります。

わさびや醤油などでも効果はありません。

簡単に出来る予防法としては、鮮度を徹底すること、目視で確認すること、加熱・冷凍すること、とされています。

加熱は60℃1分以上、70℃で瞬間的に死滅し、冷凍はマイナス20℃で24時間以上冷凍することで死滅します。

家庭用の冷蔵庫ではマイナス20℃まで下がらないですので家庭で冷凍しても死滅しない場合が多いので注意して下さい。

魚を丸ごと買った場合は新鮮なものを選びすぐに内臓を取ってください。

そして目視で確認することで予防することが出来ます。

まとめ

いかがだったでしょうか。

なんだか生魚=危ないというイメージになってしまったかもしれませんが、

もともとアニサキスが寄生しやすい魚はあまり生では食べません。

それに今に始まった寄生虫ではなく昔からある物です。

身の回りの方でアニサキス中毒になられた方はいらっしゃいますか?

ほとんどいないのが普通だと思います。

ですのでそこまで神経質にならなくても良いと思います。

しかし今回のような基礎知識を知って少し意識して頂くとかなりの予防にはなると思います。

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