みなさんそばアレルギーってご存知でしょうか?
そばは食物アレルギーの原因になる可能性のある食材と言われています。
大人でもそばアレルギーの人はいると思いますが、
特に小さいお子さんはアレルギー症状が出やすいので気をつけたいところです。
それでは幼児には何時くらいからそばを食べさせるのが良いのでしょうか。
まとめてみましたので御覧ください。
幼児がそばを食べるのはいつからが良い?
幼児がそばを食べるのは、離乳食完了期以降(1歳頃以降)で、尚且つ、胃腸の働きが安定する、2歳~3歳以降がお薦めです。
理由は、そばには「そばアレルゲン」と呼ばれるアレルギー物質が含まれ、
そばアレルギーの幼児がそばを食べると、意識障害や呼吸困難を引き起こし、命にも関わるアレルギー症状「アナフィラキシーショック」を起こす危険性があるからです。
よって、幼児が初めてそばを食べる際には、においを嗅がせ、吐き気や嘔吐がないことを確認しながら、1本ずつなど、極少量から食べさせることが大切です。
食べる量を増やす際にも、幼児の様子を確認しながら、慎重に増やす様に気を付け、幼児の体調の変化を観察する必要があります。
また、幼児にそばを食べさせる際には、事前にアレルギー検査を受けさせていれば安心です。
アレルギー検査は、小児科や皮膚科、アレルギー科で受ける事が可能で、保険も適用され、3,000円から5,000円程度で受ける事が可能です。
アレルギー検査は、血液検査や皮膚検査(アレルゲンの原因となるエキスを腕に垂らし、針で浅く刺し反応を見る)などにより行われ、幼児以下の赤ちゃんでも受けることが可能です。
子供がそばを食べた時に出るアレルギー症状とはどんな症状?
子供のそばアレルギーは、様々な症状を引き起こしますが、皮膚に現れる症状としては、
顔が赤くなるなどの顔面紅潮、痒みなどの蕁麻疹、そばが触れた口の周りが腫れるなどの湿疹があります。
粘膜に現れる症状としては、目の充血や喉の痒み、唇のただれ、臓器の腫れなどがあり、
呼吸器に現れる症状は、激しい咳き込みや、喘息に似た呼吸困難があります。
咳き込みや呼吸困難は、三日三晩続くこともあり、子供の体に過度の負担が掛かります。
消化器に現れる症状は、吐き気や嘔吐、腹痛、下痢があり、全身に現れる症状は、手足のしびれなどがあります。
また、これらのアレルギー症状が一度に短時間で強く現れた場合には、アナフィラキシーショック(アレルギーによるショック状態)を起こす危険性があります。
アナフィラキシーショックを起こすと、急激に血圧が低下し、顔面が蒼白になり、めまいを起こして意識障害になるなど、症状は深刻で、最悪の場合は死に至ります。
また、食べ物によるアレルギーは、すぐに症状が出る「即時型」、数時間後に症状が出る「遅発型」、1日~数日後に症状が出る「遅延型)」などがありますが、
子供のそばアレルギーは、即時型や遅発型に当てはめられ、場合によっては、そばを食べている最中から症状が現れます。
子供や大人でもそばアレルギーに急になることもある!?
そばアレルギーといえば、子供のアレルギーというイメージがありますが、そばが大好きだった成人が、急にそばアレルギーになることもあります。
そばを食べている最中に気持ちが悪くなったり、吐き気がしたり、耳の中が痒くなったり、声が枯れてしまうなど、それらの症状が現れた際には要注意です。
そばを普通に食べていた人が、急にそばアレルギーになる、はっきりとした原因は不明ですが、
そば自体にアレルギー成分が含まれているため、そばを食べ続けることにより、そばを異物と見なした免疫(人体が、体内に入ってきた異物を排除する仕組み)が抗体を作り、
自らの身体を傷付けてしまうアレルギー反応を起こすのではないか? と考えられています。
そばアレルギーは、最悪の場合、アナフィラキシーショックを起こし、命に関わる虞があるため、適当な自己診断ではなく、皮膚科やアレルギー科に行き、検査を受けることが大切です。
検査でそばアレルギーと診断された場合には、そばを食べないことはもちろん、そばを茹でた湯で茹でられた、うどんを食べることや、そばがらの枕を使うことでも、
そばアレルギーの症状が出ることがあるため、注意が必要です。
まとめ
いかがだったでしょうか。
食物アレルギーの可能性のある食材は、
幼児には慌てて食べさせない方が良さそうですね。
待てるならゆっくり3歳くらいから、
少しずつ様子を見ながら食べさせるのが理想的です。
もちろん一度食べても大丈夫だったからと沢山与えるのも
小さい間は控えた方が良いかもしれませんね。