家族の誰かが溶蓮菌感染症にかかった場合、家族内で感染しないか心配ですよね。
特に大人の場合は仕事を休まないといけなくなると思うとちょっと困ります。
子供が学校などで感染してくるケースも多いこの溶蓮菌ですが、
潜伏期間中の感染力はどうでしょうか、また潜伏期間中の検査は有効なのでしょうか?
まとめてみましたので御覧ください。
溶連菌の潜伏期間中の感染力は?
溶連菌とは、正式には溶血性連鎖球菌と呼ばれる細菌であり、この細菌に感染することで発症する病気を溶連菌感染症と呼んでいます。
症状としては主にのどにあらわれ、扁桃腺や咽頭炎などの病気を引き起こします。
38から39度の発熱やのどの痛みが主な症状で、体や手足に小さい赤い発疹ができたり、舌にイチゴのようなぶつぶつができたりする症状も見られます。
そのほかの症状としては腹痛や頭痛、リンパ節のはれなども見られます。
一番かかりやすい年齢が2から3歳ぐらいから小学校低学年といわれていますが、大人でもうつる可能性は十分にあります。
それでは溶連菌の潜伏期間はどれくらいであり、潜伏期間中にも感染はおこるのでしょうか。
溶連菌がどのようにうつるかというと、くしゃみや咳などで近くの人にうつる飛沫感染、溶連菌に汚染された食品を摂取することで移る可能性もあります。
溶連菌と診断されて薬を飲み始め24時間以上が過ぎれば、移る可能性は抑えられます。潜伏期間中に移るかどうかということは、はっきりした症状は分かっていません。
しかし潜伏期間中の幼い子供と、飲み物などを回し飲みした場合などには、一回口に入ったものがコップにもどっていることも多いため、移る可能性も高くなっています。
溶連菌が兄弟間で移る可能性としては約50パーセント、親子間の場合には約20パーセントといわれています。
家族の中での感染を防ぐためには、手洗いうがいを徹底することが基本となっています。
またくしゃみや咳などの飛沫によってもうつる可能性が高いので、かかってしまった場合にはしっかりとマスクをしたり、できる限り隔離しておいた方がよいといえます。
また溶連菌に汚染された食品によってもうつる可能性が高いので、食器をわけることなども有効であるといえます。
溶連菌と似た症状が出る病気としては、手足口病や風しん、水ぼうそうやはしか、水イボなどがみられます。
その中でも特に手足口病は、赤くて真ん中が白いぶつぶつができたり、発熱することもあるので見分けがつきにくい病気と言えます。
溶連菌は秋や冬、春などに発症することが多いのに対して、手足口病は夏に発症することが多いということを頭に入れておきましょう。
溶連菌の潜伏期間中の検査は有効?
溶連菌感染症を判断するためには検査を受ける必要がありますが、そのタイミングや時期、何科にかかればよいのか、いつから陽性反応がでるかなど、詳しくご紹介いたします。
まず溶連菌感染症にかかった場合にみられる症状としては、38度から39度の高熱、激しいのどの痛みなどがあげられます。最も特徴的なものが、舌にイチゴのようなぶつぶつが現れるということです。
その他にも年齢によっては関節の痛みや下痢、嘔吐などの症状が併発する場合もあります。
そのため、風邪と間違えやすく、発熱した後に病院を受診すると、医師ですら風邪と間違えやすい病気であると言えます。
仮にこういった症状がまだ出ていない時に検査を行った場合ですが、潜伏期間中の検査は判断が難しいとも言えます。
たとえ発症していたとしても、反応が弱くて風邪と間違われることもあります。
症状が出ていない場合でも、家族間や兄弟間での溶連菌など、確実に移っているだろうと医師が判断した場合には、薬が処方されることも多く見られます。
溶連菌感染症の検査方法としては、二つの検査方法を用いておこなわれます。その一つ目が溶連菌迅速診断キットと呼ばれるものです。
これは綿棒でのどの粘膜をこすって、陽性反応が出るかどうかを検査するものです。
この検査方法は5分から10分程度ですぐに結果が分かるため、その場で判断する際にはとても便利に利用できるといえます。
この方法は溶連菌感染症のみを検査するためのものであるので、もしも溶連菌感染症が陰性であったとしても、別の病気を特定することまでは調べることはできません。
もう一つの方法は咽頭培養検査と呼ばれるものです。
この方法も綿棒でのどの菌をとり、その後に、専用の容器に入れて、生きている細菌を増やしたうえで顕微鏡で菌を調べる方法です。
一番確実に判断ができる方法ですが、検査結果が出るまでに数日から1週間以上かかるため、既に発症しているという場合には治療が手遅れになることも考えられます。
それでは溶連菌の検査のタイミングはいつごろがよいのでしょうか。
溶連菌は感染力が強く、家族や周囲の友達に感染を広げてしまう可能性もあるため、検査のタイミングは早い方がよいといえます。
小児科を受診し、早く検査をして判断することで、治療をすぐに始めることができるのです。
そのため溶連菌の初期症状である発熱やのどの痛みが現れた場合には、すぐにでも病院に行って検査を受けた方がよいといえます。
検査をし、もしも陰性だった場合でも、その後に舌にイチゴのようなぶつぶつがあらわれた場合には、すぐに再検査を受けて確認した方がよいでしょう。
溶連菌を治療するためには抗生剤の服用が必要になります。たとえ陰性が出たとしても、おかしいと思った場合には再検査を受けましょう。
まとめ
溶蓮菌感染症の潜伏期間中はそれほど神経質になる必要はなさそうですね。
ただし発症したであろう症状が出てきた場合には早く病院に受信することが望ましいですね。
処方された薬を早くのんで安静にしてなるべく二次感染がおこらないように気をつけましょう。