小さな子供がよくかかる病気には様々な種類が挙げられますが、その中でもポピュラーな感染症が溶連菌です。
今ではそれほど怖い病気ではありませんが出来れば感染は防ぎたいところですよね。
では溶連菌に感染しないようにするための予防方法にはどういった方法があるのでしょうか。
また感染してしまった場合、自然治癒はするのでしょうか。
まとめてみましたので御覧ください。
溶連菌の予防方法は?
溶連菌は幼児や小学校低学年の児童に多く発症する感染症です。
主な症状として38~39℃の発熱、喉の痛み、舌にイチゴのような発疹ができるイチゴ舌がみられます。
溶連菌の予防接種はないため、自己管理が最大の予防策となります。
溶連菌は飛沫感染するため、手洗いやうがいを徹底しマスクを着用するようにしましょう。
特に春から初夏にかけての時期と冬場は、流行しやすい傾向があるためいつもよりも、手洗いうがいを徹底するなど、予防に力を入れることが大切です。
溶連菌は家庭内感染する場合が多いため、家族の誰かが溶連菌に感染したときは菌が付着した食べ物やコップなどから感染が広がる可能性があるため、同じ食器やタオルを使用するのを避けるようにしましょう。
家の中でもマスクをすると、より感染予防に効果的です。
多くの大人は溶連菌に対抗する抗体を持っているため、未成年者ほど感染の心配はないといわれています。
また、家族が溶連菌と診断され他に感染者以外に未成年者がいる場合、未成年の家族の分まで抗生物質を処方してもらえることがあり、服用することで完全に感染を防ぐことはできませんが1つの予防法としては効果があるといわれています。
そのため、家族に感染していない未成年者がいる場合は、医師に相談してみるといいでしょう。
溶連菌は免疫力が低下していると感染する確率が高くなるといわれており、20歳をピークに免疫力は少しずつ低下してくると言われています。
免疫力を日頃から高めておくことで、万が一感染しても軽度で済む場合があります。
日常で簡単に免疫を高めることができる方法として、毎日の食生活があります。
特にオススメの食べ物として卵があります。
卵にはバランスよくアミノ酸が8種類も配合されており、中でも卵に含まれているシスチンという成分は自然免疫力を高めてくれる効果が期待できると言われています。
他にも納豆や豆腐といった大豆の加工食品には、良質なタンパク質も含まれていて栄養価も豊富なため、卵と納豆を合わせて毎日摂取することを心がけるといいでしょう。
また、ワカメやもずくといった海藻類も腸内環境を整え、免疫力を高めてくれる効果が期待できるといわれています。
海藻のぬめり成分であるフコダインという成分は、鼻や口、喉からのウイルスの侵入を防いでくれる効果が高いと言われているため、溶連菌だけでなくインフルエンザなどの感染症の予防にも効果的といえるでしょう。
溶連菌は自然治癒するの?
溶連菌感染症とは、非常に高い熱や喉の痛み、身体中の発疹やイチゴのように舌が赤くなるという症状を持つ病気で、中にはこのような症状が現れないケースもあります。
軽症の場合は病院に行かずに熱も症状も治まってしまうことがあるのですが、治療をきちんと受けなくても問題ないのでしょうか。
溶連菌感染症は、多くの場合3日から5日ほどの期間で自然と治癒します。溶連菌はそもそも私たち大人も子供も、身体の中にある程度住み着いています。
特に咽頭という喉に最もよく住んでおり、子供であれば3歳から15歳ほどの健康な子でも約5%から20%ほどの割合で喉から検出されると言われています。
このように身体の中に住み着いていても、存在しているというだけで何かしらの症状を現しているわけではありません。
ところが、睡眠不足や軽い風邪などで免疫力が低下してしまうと、大人しく住んでいた溶連菌が活発に増殖しはじめ、様々な症状を引き起こしてしまうことになるのです。
溶連菌感染症は、その病気そのものが命に関わるような重大な疾患ではありません。そのため病院にいかずに治るのを待つ人も多いですが、できればきちんと医師の治療を受けたほうが良いとされています。
治療を行ったほうが良い理由としては、まず合併症を防ぐということが挙げられます。
溶連菌感染症は、悪化すると稀に腎炎やリウマチ熱など重大な合併症を引き起こしてしまうことがあります。
可能性が高いわけではありませんが、体力がない子どもなどが合併症を起こしてしまうと深刻な状態になってしまうこともあるため、できるだけ早く治癒させることが大切なのです。
また、このような危険な病気を引き起こしてしまう可能性もあるため、当然ながら周囲への感染を未然に防ぐ必要があります。
溶連菌は感染力が高いので、自然治癒させていると他人に移してしまう可能性が高まるのです。
抗生物質を服用すれば24時間程度で感染力がなくなるため、幼稚園や学校などで子供が感染を広げないためにも早めの治療が必要になるのです。
抗生物質は溶連菌の活動を効果的に抑え、症状を素早く落ち着かせることができるのですが、10日以上服用が必要になるので途中で勝手に中止しないことが重要です。
途中で服用を止めると、薬に耐性を持つ菌に変化してしまう可能性があるので注意が必要なのです。
まとめ
全ての病気に言えることかもしれませんが、
規則正しい生活習慣を身に着けて日頃から免疫力を高めておくことが最善の予防といえるでしょう。
もし感染してしまった場合も無理をせずに病院で早く受診してもらいましょう。