サルモネラ菌に感染した時の症状や感染経路で子供の場合は?治療法は?

サルモネラ菌による食中毒って怖いですよね。

特にまだ大人に比べて体力の弱い子供が感染した場合は、

菌血症などを起こす可能性もあり気をつけなればなりません。

子供が発症した場合はどういった症状がおこるのでしょうか?

治療はどのような方法で行えば良いのかや、

また日々、気をつけておきたい子供の場合の感染経路についてもまとめています。

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サルモネラ菌に感染した時の症状で子供の場合は?

一般的にサルモネラ菌に感染すると、下腹部の痛み、38度前後の発熱、3~4日続く嘔吐や下痢、口や喉が乾きやすい、尿が出にくい、脱水症状などの症状が現れます。

これらの症状の中で、腹痛と下痢は特に酷く、水下痢(水のような便が出続ける症状)であったり、便に血液や膿が混ざることもあります。

子供がサルモネラ菌に感染した場合は、上記の症状に加え、

意識障害、痙攣、菌血症(血液にサルモネラ菌が侵入する症状)、敗血症(臓器障害)、下肢筋肉硬直(ふくらはぎ当たりの筋肉の硬直)、共同偏視(眼球が一方向を向いたままの状態になる)、口唇チアノーゼ(唇が青紫色に変化する)などの症状が現れる場合があります。

さらに、体力や抵抗力が劣る乳幼児がサルモネラ菌に感染した場合は、大人や子供が感染したときより高熱が出たり、嘔吐の回数が多くなる傾向があります。

また乳幼児は、自ら具体的な症状を訴えることができず、よく泣いたり、どことなく機嫌が悪い程度でしか、体調を判断できないため、重篤化することがあります。

サルモネラ菌に感染すると、4~48時間程度で症状がではじめ、初期の症状は、発熱や腹痛など、風邪に似ているため、油断してしまうことがありますが、

風邪より腹痛が激しいという特徴があり、子供がそれらの症状を訴えたときは、注意が必要です。

また、大人がサルモネラ菌に感染した場合、3~4日で症状が和らぎますが、子供や乳幼児が感染した場合は、症状が長引くことがあります。

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サルモネラ菌の完成経路、子供の場合多いのは?

サルモネラ菌は一般的に、サルモネラ菌が付いている食品を食べることにより感染する「食中毒」による感染経由と、感染者などに接触することにより感染する「感染症」があります。

食品を食べることにより感染する、食中毒によるサルモネラ菌は、サルモネラ菌が付いている生や不十分な加熱の卵や肉類、または、それらを材料としたマヨネーズなどの加工食品を食べることにより感染します。

または菌のついた調理器具(包丁やまな板、スポンジ、布巾)経由での食物への菌の付着などからの感染も考えられます。

サルモネラ菌は、加熱すると死滅するという特徴がありますが、卵を具材とした料理には、卵かけご飯や半熟卵、卵かけ納豆など、卵を生で食べることが多いため、

加熱されていないまたは加熱が不十分な卵によりサルモネラ菌に感染した例は、特に多く報告されています。

子供の場合も、概ね同じ経由でサルモネラ菌に感染しますが大人と比べ卵を材料としたお菓子(洋菓子)などを食べる機会も多く感染経由は複雑となります。

また、犬や猫、ネズミ、カメ(特にミドリガメ)、ザリガニなどの生き物は、サルモネラ菌を保有していることがあり、子供がそれらをペットにしている場合は、ペットと接触したり、ペットが排泄した糞に触れることにより、サルモネラ菌に感染します。

ペットと接触する以外にも、子供の場合、外で泥遊びなどをして帰宅し、そのまま手を洗わずに食事をすることなどでも感染することがあります。

乳幼児がサルモネラ菌に感染する経由としては、粉ミルクから感染するというものがあります。

粉ミルクは製造過程において、サルモネラ菌やサカザキ菌(土や水の中に住み着いている菌)が混入することがあります。

またサルモネラ菌は、乾燥に強いという特徴があるため、粉ミルクの中で長期間生存します。

乳幼児に粉ミルクを与える際は、70度前後まで粉ミルクを加熱して滅菌し、さらに哺乳瓶なども熱消毒する必要があります。

また加熱して滅菌した粉ミルクでも2時間以上放置するとサルモネラ菌などが繁殖していることがあるため、

作り置きしたミルクを飲むことによりサルモネラ菌に感染することもあります。

サルモネラ菌に感染した時、子供の場合の治療法は?

サルモネラ菌による感染症は、発熱や腹痛など、風邪の症状に似ているため、放置してしまうことがあります。

子供が激しい腹痛を訴える場合は、サルモネラ菌に感染している可能性も考えられます。

可能であれば、感染症専門医や胃腸内科専門医が所属する、胃腸科や消化器科、小児科に受診させることが大切です。

その際に、子供の嘔吐物や便を持参すれば、サルモネラ菌に感染しているか否かを判断する材料となります。

さらに診療では、最近食べたものや、家族や友人など、周囲に似たような症状の人がいないかなども確認されるため、事前に返事を用意しておくことが理想です。

診断の結果、子供がサルモネラ菌に感染していると判断され、食中毒や感染症の症状が軽度の場合は、整腸剤(腸の調子を整える薬)が処方される場合が多いです。

ただし症状が重い場合は、サルモネラ菌が潜伏する腸の中を除菌する効果がある抗生物質が処方されます。

しかし、この抗生物質を服用するとサルモネラ菌だけではなく腸の中にある重要な細菌も除菌する虞があるため抗生物質は慎重に服用する必要があります。

これらのリスクを減らすためにも感染症専門医など、経験豊かな医師に診てもらうことが理想です。

また、体内のサルモネラ菌は、嘔吐や便により排泄されます。

よって、下痢や嘔吐が酷いからといって、むやみに下痢止めや制吐剤を飲むと回復を遅らせる危険性があります。

さらにサルモネラ菌は、症状が収まった後にも、短くて1~3ヶ月程度、最長で6~12ヶ月程度、体内に潜伏していることがあります。

この間、サルモネラ菌を保有する子供は感染源となるため、子供の便の処理やトイレ後の手洗いを徹底させましょう。

毎月1~2回程度検査を続けサルモネラ菌の有無を確認し続ける必要があります。

まとめ

いかがだったでしょうか。

やはり基本的な予防方法になりますが、

子供に手洗いはしっかり行う習慣を身につけることが効果的です。

特にペットを飼っているご家庭では気をつけるようにしましょう。

それから出来る限り生物を食べるのは避けることです。

こういった事を心がけるだけで、かなり感染する確率は下げれると思います。

みなさん気をつけて下さいね。

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