サルモネラ菌の症状と発症期間は?自然治癒するの?潜伏期間は?

皆さん食中毒になった事はありますか?

時々テレビのニュースでも話題に上がったりしますよね。

食中毒の原因はウィスルや細菌など様々です。

今回はその原因のうちの一つでもある「サルモネラ菌」についてまとめてみました。

症状や期間、自然治癒するのかや潜伏期間について説明しています。

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サルモネラ菌の症状と発症期間は?

サルモネラ菌は、日本では腸炎ビブリオと並んで代表的な食中毒の原因菌です。

サルモネラ菌の感染には、汚染された食品を生食や加熱不足の状態で食べて感染する場合と、菌を保持する人や動物の便から感染する場合があります。

直接感染しそうな行為をしていなくても、菌に汚染された食物を調理した器具(まな板、包丁など)で他の食材を調理するとその食材も汚染されてしまったり、菌を保持する人が触った箇所から手指に菌が付いてしまったりすることもあるので注意が必要です。

もし、サルモネラ菌に感染し、食中毒症状が発生した場合、その初期症状は「吐き気や胸のむかつき」「腹痛」「嘔吐」です。

初期症状から数時間後には、「38度前後の高熱」が出て激しい「下痢」を繰り返し、時に「頭痛」を感じることもあります。

サルモネラ菌の下痢の症状は食中毒の中でも激しく、水っぽい下痢を1日数回から十数回以上引き起こします。

発症後、上記のような食中毒症状が、通常3~4日、時には1週間以上も続きます。

また、体力や免疫力が低下した状態では重症化することもあり、「急性脱水症状」や「血便」「意識障害」「痙攣」「菌血症(※)」などの症状が出て回復が遅れたり、死亡したりする例もあります。

※血液中に細菌が侵入した状態。更に重症化すると「髄膜炎」になることも。

特に抵抗力の弱い小さな子どもや高齢者が発症した場合は、重症化しやすいので初期症状が見られたらすぐに医師に診てもらいましょう。

子どもなら小児科、大人ならば内科、胃腸科、消化器内科、感染症科で診てもらえます。

また、同居家族など身近な人に感染の疑いがあった時は、トイレなど同じ施設を共有している人も感染しないよう予防しましょう。

サルモネラ菌は、熱やアルコールに弱い菌なので、感染予防には次のことが大切になります。

・生鮮食品(特に卵)は冷蔵庫で保存する
・新鮮なうちに調理し、調理後もなるべく早く食べる
・食品は加熱してから食べる
・調理器具(まな板・包丁・ふきんなど)はこまめに熱湯・アルコール消毒する
・調理前やトイレ後、ペットに触れた後などは手洗いと手指の消毒をする
・トイレの便座やドアノブをアルコール消毒する

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サルモネラ菌の症状は自然治癒するのか?

症状が軽い場合は上にも書いた通り、3~4日程度で症状が自然回復することが多いです。

自宅で療養する場合、本人は下痢による脱水症状に気をつけて水分を多めに取るように心がけて安静にし、同居家族などがいる場合は新たに感染しないよう手洗い、手指の消毒とトイレ周りや食卓の消毒を徹底してください。

2,3日で症状が消えても体内に菌が残り、長期間排菌されることがあるので、体調が良くなった後も感染予防は続けましょう。

前述の通り、症状が改善するまで高熱や下痢、腹痛に悩まされるサルモネラ菌の食中毒ですが、強力な下痢止め薬や解熱剤、抗菌薬はかえってサルモネラ菌の除菌を遅らせたり、脱水症状を悪化させたりする場合があるので、食中毒の疑いがある場合は、自己判断でそれらの市販の薬を服用するのは止めておきましょう。

症状が辛い場合は、医療機関を受診することをおすすめします。

また、症状が重かったり長引いたりする場合や子どもや高齢者に感染の疑いがある場合、感染の疑いがある方が食品事業関係者の場合も、すみやかに医療機関を受診されることをおすすめします。

病院では、問診に加えて検便、血液やリンパ液を調べることで食中毒の原因を特定します。

病院でサルモネラ菌が原因の食中毒であると特定されても軽症の場合は通常、薬は処方されませんが、下痢による脱水症状が酷い場合は、点滴を受けることもできます。

また、重症化している場合はニューキノロン系の抗菌薬が服用されたり、点滴や経過観察のために短期入院をしたりする場合もあります。

サルモネラ菌の潜伏期間とは?

一般的にサルモネラ菌の体内での潜伏期間は8時間から48時間程度と言われています。

ただし、時々72時間(摂取の3日後)以降に発症する事例も報告されています。

潜伏期間が過ぎた後は、先にご紹介した初期症状が現れ始めます。

ただし、摂取した菌の量や健康状態、年齢などによっても潜伏期間は変わります。

また、サルモネラ菌を保菌していても量や健康状態によって症状が出ないこともあり、気づかないうちに排菌して周囲の人に感染が広がってしまう恐れがあります。

大人ならば症状が出ない比較的少ない量の菌でも、小さい子どもや高齢者などの抵抗力の弱い方が摂取してしまうと食中毒の症状が出てしまうかもしれません。

通っている職場や学校でサルモネラ菌による食中毒者が出た場合、自覚症状が出ていなくても既に菌が体内に入っている可能性や後から症状が出てきたりする可能性があることは覚えておいた方が良いです。

そのため、もし職場や学校から医療機関で腸内細菌検査を受けるように通達があった場合は、自覚症状がない場合でも必ず受けましょう。

また、子どもや高齢者がサルモネラ菌に感染していた場合、初期症状が出た際に自覚したり、異常を訴えたりする前に重症化することも考えられるので、身の回りで食中毒者が出たら、周囲の人たちで異常がないかを見守り、本人にも不調があればすぐに教えてくれるように伝えておきましょう。

更に、子どもには普段から感染予防に手洗いと手指の消毒の大切さを教えておくことも重要です。

ここまでご紹介した通り、サルモネラ菌は発症すると対症療法のみになり、すぐに治癒できる方法がありません。

健康な成人でも数日辛い症状が出る食中毒の菌を摂取しないように、日常的に予防措置を講じておきましょう。

まとめ

みなさんいかがだったでしょうか。

感染経路は様々な要因が考えられますね。

手洗いをする、調理道具は清潔にするなど気をつけるのはもちろんですが、

日頃から規則正しい生活を送って免疫力を高めておくことも大事なことですね。

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